【全体】SAP勤怠管理概要
SAPの勤怠管理、即ちSAPから勤怠を入力し集計するまでの概要です。
SAPで勤怠を入力、集計するまでには大きく3つのカスタマイズが必要となります。
1.勤務スケジュール
勤怠カレンダを作成するカスタマイズです。
勤怠(出退社時刻や休暇の情報)を入力する際には、
入力日が稼働日なのか?、休日なのか?、稼働日ならば所定開始終了は? 、休憩時間は?
というようなカレンダが定まっている必要があります。
勤務スケジュールのカスタマイズを行い、上記の情報を定義します。
2.勤怠データ登録/管理
会社により休暇の種類(年休、積休、結婚休暇等々)は様々です。
顧客の要件 に合わせ、休暇の種類をカスタマイズする必要があります。
また、年休のような一定期間で取得できるような上限が決まっている休暇は
休暇枠というカスタマイズも行います。
3.勤怠集計
勤怠集計はIMGから行うカスタマイズと、ルール/スキーマのカスタマイズがあります。
IMGから行うカスタマイズは、出勤休務タイプからタイムタイプへの割当、
勤怠WTへの集計規則の定義が主になります。
(タイムタイプについては以降のエントリで後述します)
ルール/スキーマは、IMGでは実現できない細かい顧客要件を実現することが可能です。
ただし、標準のオペレーションだけでは実現できないこともあるので、その場合はファンクションの作成が必要です。
上記のカスタマイズが完了した後、
IT0007(勤務情報)へ勤務スケジュールルールを割当
IT2001(休務情報)/IT2002(出勤情報)/IT2011(出退社時刻情報)へ勤怠の情報を登録
勤怠集計を実行することで、タイムタイプ/勤怠WTが作成されます