SAP 勤怠管理導入ノウハウ

SAP勤怠管理について書いてます。

【勤務スケジュール】祝日クラス

勤務スケジュールを作成するカスタマイズについて記述します。

概要

日本の法律で定められた祝日、会社の制度で定められた休日を設定します。

SAPの勤務カレンダ(勤務スケジュールルール)を生成する際は、

1週間のパターン(勤務パターン)に従い、自動生成されます。

その場合、1週間のパターンでは表現できない祝日を設定しておくことで

祝日を考慮し、勤務カレンダの自動生成を行うことができます。

 前提

特になし

IMGパス

 勤怠管理ー>勤務スケジュールー>定義:祝日クラス

設定内容

 ①祝日

日本の法律で定められた祝日、会社固有の休日を設定します。

(日本法律の祝日は標準である程度設定されていますが・・)

祝日には以下の3種類が設定可能です。

(復活祭等は海外の祝日定義となるため、日本では基本的には使用しません)

・固定日あり

  年末年始等、毎年固定日のもの

・日付による固定日

 ハッピーマンデー等、曜日により固定となるもの

・移動祝日

 春分の日秋分の日等、毎年変動するもの

登録を行う場合は、画面上部「登録ボタン」を押下します。

まず最初に、上記の3種類のタイプをラジオボタンで選択します。

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・固定日ありを選択した場合

 次画面で祝日の定義を行います。

 例として、12/29を休日とする場合の定義方法は以下のようになります。

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 日、月は固定休日にしたい日を入力します。

 保証ですが、固定休日にした日が対象の曜日と重なった場合、

 どのように扱うかを設定します。

 例えば、対象日が日曜日と重なった場合に次の稼働日を休日としたい際は

 日曜日を選択し、検索ヘルプから「次稼働日に移動」を選択します。

 祝日の定義のソート基準は任意の値を設定します。

 (一覧のソートキーになるため、会社でまとめる場合等に使用します)

 祝日クラスには「1」を設定します。

 (勤務スケジュールを生成する際に祝日クラスを利用し祝日の判定を行います)

・日付による固定日を選択した場合

 例として、海の日(7月第3月曜)の設定方法は以下のようになります。

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 どの曜日を休みとするか選択します。(一般的にはハッピーマンデーで月曜になります)

 最早日は最短でどの日の次の対象曜日かを設定します。

 (海の日の場合、第3月曜なので最短日は15日となります)

・移動祝日を選択した場合

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 春分の日秋分の日は毎年変動する祝日です。

 祝日の日が決まったら、祝日に年度/月/日を設定します。

 

②祝日カレンダ

祝日カレンダは、①で定義した祝日を使用するものだけグルーピングし、

祝日カレンダIDに紐付けるカスタマイズになります。

事業所により、祝日が異なる場合、複数の祝日カレンダIDを作成する必要があります。

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